このホームページが完成し公開されたのは昨年の10月。
少しずつ「もっとリハビリをしたい」と希望される方に情報が届くようになってきました。
出会う患者様やご家族様から頻繁に、そして最初に聞かれるのことは
「どれくらいよくなりますか?」
「介護施設では普段マッサージみたいな事だけで、治るんですか?」
「家族でも出来るような簡単な運動は、意味があるんですか?」
などです。
自費リハビリの事業まで調べ辿り着き、保険外の安価とは言えない施術費をかけてくださる方たちは
目の前で起こる治療にちゃんと向き合っていてると感じます。
だからこそ、上記のような質問が出るのだと考えます。
その質問の本質は、回復を目指す中で生まれる不安や期待から来るとは思いますが
担当セラピストの取り組み方によっては、それは疑いになるかもしれません。
私は治療者として「嘘つきになりたくない」と思い研鑽を積んできたつもりです。
だから、どんな質問にもはっきり返答します。
上記の質問・疑問を多く聞くと言うことは、そんな事が蔓延しているのだと思います。
最近用いる例えは
人間が大型ロボットだとして、ロボットのメンテナンスを怠れば動きにくくなる
十分にメンテナンスされたロボットでも、操縦席に座る人が未熟ではうまく動かない。
マッサージみたいな事や簡単な運動はロボットのメンテナンスであり
それは脳梗塞の後遺症の有無に関わらず健康維持にとって有効です。
つまり、脳梗塞の後遺症改善に向けた治療ではないと考えます(他治療手技のために筋緊張を抑制する際には手段として用いることはあります)。
マッサージみたいな事で脳梗塞の後遺症が治るなら、病院はマッサージ機だらけなはず
簡単な運動で効果が期待できるなら、家族が治療に参加するのが当たり前になっているはず。
こうした考えに共感してくださる方が、現在「川平法」による施術を受けてリハビリに励んでいます。
来月のコラムのテーマにとも考えています。
これは介護施設等の保険内のリハビリを否定するのではなく、役割が違うという発信になることを期待します。
個別リハビリの時間だけでは伝えられないことを書きたいと思います。
※写真は運転席からの写真ですが、停車し録画、その後動画を加工し写真にした、安全上の管理が行われたものです。